卒業生は今!!

卒業生は今!! 信仰と共に社会と関わる

日付:2018年10月10日

第八期 並木 浩一(釈 浩心)

 若い頃から親鸞思想への想いがあり、浄土真宗の僧侶になれないものかと夢想していました。大洞塾長が提唱された「還暦総得度運動」に深く共鳴し、また塾の存在も知って、直ちに志願しました。三十代で入塾したので、八期ですがまだ還暦に至っていません。ここのところ仕事にかまけて行事への参加も滞っていたのですが、知人が三十期に入塾したこともあり、今後は積極的に参加しようと思っています。

193-16-2.jpg 入塾当時はダイヤモンド社の編集者で、真宗で得度した時はテレビ雑誌編集長でした。「日本一髪の毛の短い編集長」とからかわれながら、誇りと満足感がいつも心の中にありました。僧徒である事を公言しながら仕事をしていましたので、仏教に関する仕事の幅も広がりました。東大新卒で仏門に飛び込んだ若手僧侶・松本圭介さんの単行本「おぼうさん、はじめました。」や、西本願寺が親鸞聖人七五〇回大遠忌の記念事業で出版した雑誌型の六巻組書籍「ジッポウ」の編集担当などを経験しています。

 その後、在職のまま放送大学大学院、次いで京都造形芸術大学の博士課程に進みました。その間、名古屋の大同大学にマスコミ論・メディア論の教授として転職し、二年後に現在の桐蔭横浜大学教授に移り、今に至っています。本業よりは、長年書き続けている腕時計評論のほうがマスコミ受けは良いようです。

193-16-1.jpg 現在の研究のテーマの一つは「沖縄」のことです。「エイサー」という勇壮な踊りをご存知でしょうか。実はあの源流は、福島から唐に渡るために沖縄に滞在した僧が伝えた「念仏踊り」です。その痕跡がエイサーの謡に残っており、研究の対象にしています。沖縄には、先祖の墓が米軍基地の中に取り残されている人たちもいます。彼らは年に一度、旧盆だけ墓参を兼ねて、墓前でエイサーを踊ることがあります。沖縄に通ううちに、宗教と葬送、供養に関する沖縄独自の事情への問題意識も持つことになりました。

 昨年の衆院選挙で、希望の党から立候補しました。住所でもない九州・沖縄ブロックの比例単独だったのは、沖縄への思いからでした。逆風で落選はしましたが、悔いはありません。大学教授を続けながら、まだ還暦に三年残しています。僧徒として、また仏教の信仰を持つ社会人として何ができるのか、今後も考えていきたいと思っています。

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