あるとき、都 で暮 らしている一家 が遠方 の田舎 の娘 を嫁 に迎 えることにしました。両家 で相談 をして結婚式 の日取 りもめでたくまとまりました。
当日 になって、都 の一家 の主人 は占 い師 のもとへ出 かけていきました。彼 は日 ごろから、なにかにつけてその占 い師 を頼 っていたのでした。
「先生 、実 は今日 結婚式 を挙 げようと思 っているのです。今日 は祝 い事 にふさわしい日 かどうか、念 のためちょっと占 ってみていただけませんか。」
占 い師 はこの言葉 を聞 いて腹 を立 てました。
―今日 結婚式 をすると決 めておきながら、今 になってそれが良 いか悪 いか占 ってくれというのはいったいどういうことだ。全 く無神経 なやつだ。これは一 つ邪魔 してやろう......。
「ほう、今日 が結婚式 ですか。それはおめでたいことですね。大切 な日 ですから、特別 丁寧 に占 って差 し上 げましょう。」と占 い師 は落 ち着 き払 った声 で言 いながら目 をつぶって祈 るような顔 をした後 、男 に告 げました。
「困 ったことになりましたよ。今日 の星 の動 きは祝 い事 に適 さないと出 ていますね。明日 にしたほうがいいですよ。」
男 は占 い師 の言葉 を聞 くと、もうすっかり田舎 の人 との約束 を果 たす気 をなくしてしまいました。
さて、田舎 の娘 の家 では朝 早 くから結婚式 の支度 に大 わらわでした。昼 近 くには準備 が整 い、首 を長 くして都 の人 たちを待 っていましたが、とうとう夕方 になってしまいました。
田舎 の人 はすっかり都 の一家 のだらしなさにあきれ、かねてから娘 を嫁 にしたいと望 んでいた同 じ村 の男 に、その日 のうちに嫁入 りさせてしまいました。
その翌日 、占 い師 の言葉 を信 じた都 の男 は朝 早 く一家 そろって村 の家 へやってきました。
「準備 して待 っていたのに昨日 来 なかったので、娘 はもう他 の男 のところへ嫁 にやってしまったよ。」
娘 の父親 の答 えに、都 の男 はびっくりして言 いました。
「そりゃあひどい。あなたはわたしの家 にと約束 したじゃないか。」
それを聞 いて、今度 は村 の男 が怒 りを爆発 させました。
「ひどいのはあんたたち都 の人 じゃないか。勝手 に何 の連絡 もなく変 えてしまうなんて。」
こうして言 い争 いが始 まり、しまいには取 っ組 み合 いの大喧嘩 になってしまいました。
この様子 を都 で名高 い博士 が見 ていました。彼 は大声 で呼 びかけました。
「お互 いに乱暴 はやめなさい。星 の巡 りとか言 っていたが、その星 とやらでどんな良 いことがあるというのかね。星 の動 きなんかより、お嫁 さんを迎 えるという事実 のほうが、よっぽどめでたくて良 いことだと思 うがね。その良 いことを行 う日 が最良 の日 に決 まっているんじゃないかな。こんなつまらぬ大喧嘩 をする日 が本当 に良 い日 なのだろうか。わたしから見 れば最悪 の日 だと思 うがね。」
こう言 うと、博士 は笑 いながらうたを唱 えました。
星 の動 きで 良 し悪 しが
決 まることなど ありゃしない
事 の良 し悪 し 幸 不幸
人 の心 で 決 まること
星 は空 から 見 るばかり
「
―
「ほう、
「
さて、

その
「
「そりゃあひどい。あなたはわたしの
それを
「ひどいのはあんたたち
こうして
この
「お

(ジャータカ49)
カテゴリー:その他







