授業情報

第2回修行

日付:2018年12月10日

鹿野山禅研修所にて臨済禅を体験
スクーリング、浄土真宗講座も開講


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  教場となる鹿野山禅青少年研修所
 五月二十六日には東京、本郷の東京大学仏教青年会にて、スクーリングが、二十七日には新宿・瑠璃光院白蓮華堂にて浄土真宗講座、そして六月八日および十五日から三日間、鹿野山禅青少年研修所にて第二回修行が行われました。

 スクーリングには第三十一期生および塾の会会員も合わせて約五十名の方が参加されました。

 まずは渡辺章悟先生による大乗仏教論。「大乗仏教の菩薩とは」と題し、大乗仏教の成立過程でシャカムニ仏から複数の諸仏・諸菩薩への信仰が生まれ、修行階梯が再編されたことなどを講義されました。

 昼食後は蓑輪顕量先生の日本仏教史。九~十五世紀の古典期仏教の特徴や、十六世紀以降の展開、修行法としての止観について解説されました。

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  坐禅について語る高野師
 続く仏教概論では、佐野靖夫先生が「嘘も方便」という事象から話を始めて、五戒、大不善地法、初転法輪、十難無記といった主要教理について講義されました。

 最後は大洞龍明塾長による特別講義。「歎異抄の世界」と題して、「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」の文で有名な「歎異抄」第三章を読みつつ、「なぜ悪人が救われる」と考えるのか考察しました。

 翌日には新宿・瑠璃光院白蓮華堂にて浄土真宗講座が開講。午前中は浄土真宗のお勤めに参加して、大洞龍徳副住職のお話を拝聴した後、受講生は実際に法話を体験。午後は大洞塾長がジャータカ物語の講話を行い、写経の後、堂内の見学をおこなって解散となりました。

 第二回修行は千葉県富津市にある鹿野山禅青少年研修所にて行われました。A組は六月九日、B組は十六日に始まり、それぞれ二十三名、二十名の方が参加されました。

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  2日目には柴田師が来訪
 今回の修行では常禅寺ご住職・高野公義師が指導にあたり、塾卒業生である川口、添田(ともに二十二期)、伊原(二十六期)の各氏が指導補助を担いました。また二日目には二十五期卒業の関戸氏が抹茶の接待のため鹿野山を来訪してくださいました。

 初日は君津駅に集合、バスにて教場に向かいました。午後一時半からの開講式で大熊学監からは「ここでは行住坐臥が仏法であることを学んでください。また、学びとはまねること。お互いに学び合っていただければと思います」との挨拶があり、その後早速坐禅に入りました。禅堂・食堂・浴室は三黙堂として沈黙を守ることが求められ、道場内の移動は叉手当胸、本堂に入るときは合掌するなど様々な作法があります。

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警策を受けて身を引き締める  

〈坐禅〉
 坐禅は早朝、昼、晩の三回。後半には高野師が警策を持って廊下を歩き回り、肩をたたく音が堂内にひびきわたりますが、それ以外に聞こえるのは風の音と鳥のさえずりのみ。

 あたかも自然と一体化するかのような環境の下で気持ち良く行うことができました。


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  飯台看を体験

 

〈食事作法〉
 食事作法も禅修行らしさがうかがえるものでした。

 飯台看(給仕役)は何度もご飯、汁物の入った桶を運びますが、作法にのっとった給仕がスムーズに出来ず、先輩方が時折サポートに入ったり、学監の怒号が飛び交ったりしました。

 食事をする方も音を立ててはならず、手を擦り合わせる動作で給仕の終了や量を表現するなど、洗練された食事作法を経験しました。


〈法話・講義〉
 初日の夜は高野師の御法話。時折、受講生の質問にも答えながら坐禅の姿勢や呼吸の仕方、更には「鳥が飛んでいる、風が吹いていると思ったらそこで止めて、心が動くことの無いようにしてください」といった意識の持ち方までお話しされました。講話の中で「時間を無駄にしないように」と言う言葉を何度も繰り返しておられたことが印象的でした。

 また二日目午前には専門課程講師で開眼寺住職の柴田文啓師が教場に来訪され、講話を賜りました。

 柴田師は加藤耕山老師の下で参禅経験があり、長年勤めた企業を退職の後に出家。六十五歳の時に永源寺専門道場に掛塔して修行生活に。

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一筆一筆に集中して写経  

 修行時代は自分よりも年齢の若い僧侶から殴られたこともあるそうですが、「注文が取れない不安から寝られない」社会人時代と比べて楽だったと語る柴田師。十住図についてお話しされた後、昨今の経済事件は現代日本において十分な宗教教育がなされず、精神が荒廃した結果である旨、また臨済宗妙心寺派・宗門活性化推進局に携わる者として、外部からの人材を入れることが活性化につながるため、定年後の人をターゲットに僧侶の道を勧めている旨のお話がありました。

 またご自身の現在の生活についても触れられ、「僧侶を第二の人生として選んでよかったと思う」とお話しされました。

 二日目午後は大熊学監より仏教儀礼の講義があり、授戒して在家信徒となる在家得度、僧侶になるための出家得度があること、得度を受けるための条件についてのお話しがありました。その際、葬儀の時に頂く戒名の歴史的経緯について言及されていました。

〈茶話会他〉

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  2日目夜は茶話会
 以上、第二回修行は、坐禅、食事作法、講義そして作務を中心に進められましたが、二日目夜には受講生、講師陣を囲んでの茶話会が開かれ、先輩方の紹介の後、受講生からはその後の進路など多くの質問が寄せられました。

 三日目には写経が行われました。写経を終えた方の中には研修所に隣接する仏母寺を見学される方もおりました。

 今回の修行で全員が集合しての講座は最後になります。終了式に際して大熊学監は、「川の水が岩に妨げられて横道にそれても海にたどり着くように、目標を持っていればそこにたどり着く。目標を持って進んでほしい」と締めくくられました。

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高野師、大熊学監を囲んでA組の皆さん

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ご本尊を背にB組の皆さん

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