授業情報

第24期専門課程始まる

日付:2011年12月22日 関連記事:仏教文化154号

受講生は57名に増加。
日蓮宗コース復活、全宗派そろう。


 二十四期専門課程の授業が十月第五週の臨済宗コースを皮切りにスタートしました。今期の受講生は五十七名と昨年と比べ大幅に増加しました。これは、過去に入門課程のみで終られた方や塾を卒業しながらも他宗派についても学んでみたいと希望される方が多く受講されたためです。

 全コースで催行の運びとなり、真言宗コースが最大の十五名となりました。浄土真宗、曹洞宗とあわせてこの三宗が多くを占めるのは例年と同じ傾向です。

 臨済宗・真言宗コースでは担当講師の変更があって、新しい体制で行われるようになりつつあります。また、多くの卒業生が授業補助のため参加してくださり、自身の修行の機会ともなっております。

臨済宗

154-10-1.jpg形山和尚のお話を拝聴

 トップを切って開講されたのは臨済宗コース。十月二十九日、千葉光明寺にて開講されました。講師をつとめられるのは、十二期から十七期にご指導いただいた形山睡峰師。受講生は四名。多くは関東圏からですが、遠くは三重からの参加者もおります。

 最初の講義テーマは「禅とは何か」。祖師方の言葉より、禅の考え方を学ぶもので、初日は人間について、また、仏教とキリスト教における概念の相違などについてお話しされました。午後からは達磨大師から第六祖にいたる「禅の歴史」についてお話いただきました。夕方は、本堂において、観音経、大悲呪、般若心経などの読経練習がありました。二日目も一日目と同様のスケジュールとなります。

 今月は比較的講義中心の授業内容となりますが、来年一月からは、形山先生が営まれる「無相庵」(茨城県かすみがうら市)での授業になり、実際に坐禅修行を組み込んだ、宿泊体制で行われることになります。

浄土真宗

154-10-2.jpg真宗の教義について学ぶ

 浄土真宗コースは十一月五日に開講となりました。教場は仏教塾・大洞龍明塾長が住職をつとめられる千葉光明寺です。

 受講者数は過年度生を含めて九名。遠くは北海道、兵庫などからの参加で六十代が大半を占めますが、三十代も二名が受講。家の宗旨が浄土真宗という方のほか、夏の浄土講座において「他力」の考えにひかれ、受講を決めた人もおりました。

 本コースは通学体制をとり、塾学監の大熊信嗣師と浅野信一師から講義と実技の両面から指導をうけることになります。

 初日最初は開講式およびガイダンス。浅野師から金捌き、撚香から総礼といった作法、阿弥陀経の読み方や、声明の実技指導が行われました。

 二日目の大熊学監の講義では無着成恭師の論文、「型を学びなさい」が紹介され、「型を自分のものにしてほしい。」とのことでしたが、三月までに「阿弥陀経」「正信偈」などの読み方、仏前作法をマスターすることが課題。授業日数は限られているので、配布されたCDなどで日々研鑽をつむことが求められます。

曹洞宗

154-10-3.jpg皆で般若心経を唱える

 十二日から始まる曹洞宗コースは千葉県大佐倉の勝胤寺(葛原利生住職)で開講されました。講師はスクーリングでおなじみの中野東禅先生。

 受講者は十三名。六十代と四十代の方が中心ですが、八十代の方も。秋田、和歌山、京都など遠方から参加される方もおられます。

 初日は朝課に始まり、読経指導の後、昼食を挟んで午後からは講義です。まず最初にインドから西域・中国に至る仏教伝搬の歴史のお話をされ、ひき続いて般若心経の解説に入ります。中野先生は「観自在菩薩」(玄奘訳)と「観世音菩薩」(鳩摩羅什訳)というように、訳者によって経文の言葉が異なることを紹介され、ここでは玄奘三蔵法師訳を中心に、「五蘊」や「苦」などをテーマに講義されました。夕方からは坐禅。

 二日目には講義に加えて礼拝練習も加わり、来月以降は修証義や典座教訓の解説と授業が展開されます。

天台宗

154-11-1.jpg講義、実習の両面から密度の濃い授業が行われます

 今年度の天台宗コースは十九日、千葉県大多喜町の東福寺にて開講されました。受講生は五名。女性比は高く、家の宗旨であるほか、夏の修行体験をきっかけに参加を希望されたようでした。講師は清浄院住職の松浦長明師と東福寺住職の嶋根豪全師。前年度までの修了生も手伝いと自身の修行をかねて参加しております。

 初日は雨天の中開講され、最初に松浦師による「天台の教え」についての講義。伝教大師が書かれた「願文」についての解説がありました。次は法儀実習指導。花輪師が足さばきなどの基本的な所作について説明を行います。そして久保師の写経指導と続き、嶋根住職を導師とする夕座勤行をへて非食(夕食)となりました。

 本コースは宿泊体制をとっており、受講生は翌朝五時半に起床して、朝の勤行、止観(瞑想)などに臨みます。二月には京都に教場を移し、比叡山登山参拝も行われる予定です。

真言宗

154-11-2.jpg新たな体制で始まった真宗コース

 本年の真言宗コースは、同じく十九日、千葉光明寺でスタートしました。受講者数は最大の十五名で六十代から三十代まで様々。女性の参加者も多く、遠くは北海道、沖縄から出席される方もおります。

 昨年十二月、講師の八塚宏道師が逝去され、講師は柏木宣幸師、助講師は二十二期修了の田中啓吾師の体制となり、田中師は仏前作法や声明を担当されます。

 冒頭、柏木師からオリエンテーションがあり、三月までに暗記していただくお経や提出レポートの課題についてお話がありました。覚えるべきお経の量にとまどい気味の受講生に対し、柏木師は「日々の練習により自然と身に付きますよ」と話されていました。

 来年一月には鹿嶋市地蔵院にて護摩供養の見学が予定されています。

浄土宗

154-11-3.jpg河波先生を囲んでの茶話会

 浄土宗コースの第一回授業は二十六日、都内練馬区にある光明園でスタートしました。今年度の参加者は六名。多くは六十代の方ですが、三十代の方も参加されております。

 土曜日は光明園主・河波昌師による仏教学、仏教史の講義、日曜日は谷慈義師による浄土宗の教義ならびに浄土宗史の講義が行われます。また、両日午後は加行道場を修了された鍵和田師、藤本師による法式指導がおこなわれ、教義・実践の両面から浄土の教えを学んでいきます。

 河波師は、法然が東大寺で行った浄土三部経の講義において浄土の教えが九宗(南都六宗・天台真言・禅)を包含するものだと話された故事に触れられた後、仏教史における浄土教の位置づけについてお話しされ、合わせて仏教用語の基本概念についての解説を行っておられました。

 講義の合間にお茶休憩もありましたが、般若心経の訳出に話が及び、サンスクリット原典に触れることの大切さをお話しされるなど、アカデミズム色の濃い講義光景でした。

 法式実修では「日常勤行式」の解説などのプリントが配布され、鍵和田師が勤行式にある香偈、三宝礼、奉請などの経文を実演し、続いて受講生が唱える形で学んでいきます。

 五か月の間に「日常勤行式」を一人で唱えることができるようになることが目標です。

 金、木魚などの犍稚物(鳴らし物)、上・中・下 品礼といった礼拝の行い方などが修了考査の対象となり、それに向けて、精進していくことになります。

日蓮宗

154-12-1.jpgゼミ形式で講義は行われます

 今年度の日蓮宗コースは同じく二十六日、大多喜町の南無道場・妙厳寺でスタートしました。受講生は五名。

 日蓮宗コースでは寺の日常を体験しながら、教学や作法を学んでいく形をとっており、受講生は全員、前日までに上山・宿泊し、翌日からの修行に臨みます。初日は朝六時の梵鐘にて起床、七時から本堂での朝勤から始まります。

 午前中は「日蓮宗読本」をテキストに、日蓮宗義について学んでいきます。「法華塾」で学ばれてきた川西・柳沢氏が講義を行い、野坂住職が注釈を加えていくというゼミ形式。柳沢氏の用意した詳細なレジュメをもとに、初回は法華経の仏教経典の位置づけ、諸法実相、一念三千など日蓮宗義の基本概念などを学びました。

 午後は読経練習が行われます。昨年、信行道場を終えられ、妙厳寺僧侶として活動されておられる軽部師が手本をみせ、一人ずつ「日蓮宗信行要典」の読経を行います。開経偈や方便品などの読誦に初めての受講生は四苦八苦でしたが、軽部師は「私の学びたてよりは上手によめておりますよ」とおっしゃっておりました。これから所作も入って高度になってきます。三月までに日々のお勤めが一人で行えるようになることが目標です。

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