授業情報

第23期 六宗派 全日程修了

日付:2011年5月 6日 関連記事:仏教文化150号

入門課程56名  専門課程42名
4月22日の修業修了式へ

 東京国際仏教塾・第二十三期は三月の専門課程授業をもって終了しました。入塾された七十一名のうち五十六名が入門課程を修業しました。

 後期の専門課程には、過年度生八名を含む四十三名が進みました。最終月には大震災による欠席者のための補講もあり、四十二名が出席日数・実技考査・レポート審査をクリアして修了に至りました。

 宗派別の修了者は曹洞宗十一名、天台宗三名、浄土真宗八名、浄土宗四名、真言宗九名、臨済宗七名です。以下、最終授業の様子を修了順にご紹介します。

曹洞宗

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 各宗派のトップを切って最終授業が開講されたのは曹洞宗コース。

 三月五・六日、講師中野東禅先生ご紹介の千葉県佐倉市・勝胤寺(葛原利生住職)にて行われました。

 成田山に近い平野部にあるお寺で、平将門ゆかりの寺でもあるためかお寺の境内を訪れる人も多い中で授業は行われました。

 春とはいえ本堂・坐禅堂の中は寒く、ご住職がつけてくださったストーブに温められました。

 初日はまず朝課ののち、中野東禅先生による遺教経(釈尊が入滅に臨む前、簡略化して説いた教戒のお経)についての講義が通しで行われ、夕方には坐禅。

 翌日も朝課の後、午前中は遺教経の講義。そこで「少欲知足」の教えなどを学びました。

 そして二時からは実技考査。木魚などの鳴らし物を使用しつつ般若心経の読経を行うもので、一人一人が中野先生の前で行いました。

 受講生の中には緊張のためか、やや声の出にくい人もいましたが、全員合格の判定が出ました。

天台宗

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 天台宗コースの最終授業は同じく三月十二、十三日、京都・瑠璃光院で行われました。

 天台宗コースは山梨県龍石寺と瑠璃光院の両寺院で行われ、朝夕の勤行、止観、作務といった寺の日常生活に加え、松浦長明師、吉田玄勝師によるによる天台教学の授業、法式作法の実習がおこなわれました。

 花輪、久保さん等塾卒業生にもサポートいただきました。

 最終日の前日に起こった大地震のため、一人は欠席となり、二人での開講となりました。

 日は松浦師による天台教学の講義、そして非食(夕食)、写経の後に、高台寺等を参拝し、瑠璃光院に戻ってからは茶話会となりました。

 その中で、修了後の在り方について話し合われましたが、松浦師は「僧侶になってどうしていくのか」という目的意識を持つことの大切さ、また、これからの僧侶には社会とのかかわりをもつことが大切であると話しておられました。

 翌日は朝五時半に起床。勤行を行った後に朝食、作務を行い、九時には瑠璃光院を出発。野仏庵を見学して、隣接する一乗寺護摩不動堂にて吉田師を導師に結願護摩供が行われました。

 受講生は観音経偈、般若心経、不動明王の呪を一心に唱え、震災被害者のためにも祈りを捧げました。現地にて午後十二時半には閉講。

 その後、京都市内のレストランに移動して講師陣を囲んでの昼食会となりました。

 天台宗コースでは終了後も得度希望者向けに月一度の研鑽会が行われます。

 受講者からは「毎月は通えないが、出来るかぎり学んでいきたい」、「通う中で進路を決めていきたい」という声が聞かれました。

浄土真宗

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 浄土真宗コースは三月十二日、十三日が最終回でしたが、三月十一日の東日本大地震によって交通網が大混乱の中、十二日に五名が千葉光明寺まで考査を受ける為に苦労して出席されました。

 考査担当は、大熊学監及び浅野師。総合点数一〇五点満点中六十五点が合格点。受験者の平均点は八十点以上で五名全員が専門過程の修了を認められました。

 考査終了後、大熊学監から今後の進路についてのガイダンスと浅野師による声明の授業が行われた。翌三月十三日の授業は地震の影響のため急遽中止となり、十一月からのすべての授業が終了しました。

 最終考査に来られなかった三名については、日を改めて考査を実施することになりました。

浄土宗

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 浄土宗コースの最終授業は、三月一九日・二十日、東京練馬区の光明園にて行われました。

 初日は谷慈義師による浄土教理史概説(インド仏教、中国・日本の浄土教の相違など)と浄土教団史(法然上人まで、および上人以後における浄土教団の展開について)の講義がありました。

 二日目は二十期修了生で、現在、浄土宗教師養成課程に在籍しておられる鍵和田師による法式指導。念仏の唱え方や一枚起請文などの読経、数珠のかけ方や威儀作法など考査にむけた最終実習が行われた後、考査がおこなわれ、全員合格となりました。

 谷師は二十期修了の後、大正大学大学院に学び修士課程を終え、大厳寺・長谷川住職もとで出家得度して伝宗伝戒道場に入行し僧籍を取得されました。

 河波昌先生の薫陶をうけた方々が育ち、教義実技に亘って後輩を厳しくかつ懇切に指導されている姿、そして受講生の修行が進んでいる様子が印象的でした。

真言宗

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 三月十九日、真言宗コースは最終回を迎えました。

 二月には茨城県鹿嶋市にある地蔵院に教場を移して護摩供養見学も行われましたが、最終授業は千葉光明寺で開かれました。

 第一日目は大地震被害者のために祈りをささげて授業に入りました。

 まずは法話実習。

 午後には観音経の読誦実修、終了後の小修行の引率を行って下さる柴岡氏との顔合わせと続きました。

 翌日には作法の考査が行われました。

 入堂から退堂までの進退作法、その間に般若心経、諸真言といった基本的なお経の誦読を行っていくというもの。

 ほかの受講生からのチェックも入り、お互い批評しあうことで自ら気づかないところを正しました。

 塾で学ぶお勤めは在家のお勤めとしては十分すぎるほどですが、将来的に僧侶になった場合でも基礎力となります。塾が終わったら終わりというのではなく、これからも継続することが望まれます。

 このほか三月までに暗記すべき諸経がありますがなかなか覚えきることができず苦戦される方もおられ、九名の修了となりました。

 将来的に僧籍を希望される方は翌日開かれる得度希望者説明会に参加することになっており、結縁灌頂、同行会(本山高野山における作務)四国巡拝を行って初めて得度が認められます。

臨済宗

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 最後となるのは臨済宗コース。最終回授業は三月二十六・二十七日、鹿野山禅研修所にておこなわれました。

 最終授業では他コースと同様、考査が行われますが、仏前作法に加えて諸経(般若心経・消災呪・白隠禅師和讃・四弘誓願)を経本を見ずに読経しなければなりません。

 初日、早めに到着した受講生が本堂や茶室で代わる代わる金をたたきながら読経して、暗記できているかを確認しておりました。

 午後二時からは、渡り廊下伝いの茶室に一人ずつ入って高野和尚の前で、作法実演と読経を行います。

 各々、緊張の面持ちで本堂から向っておりましたが、茶室からは朗々と読経が聴こえていました。

 例年は、再試験の人がおりますが、本年は受講者全員が一度で合格の判定を頂きました。

 また、レポート提出もなされており、全員が修了の運びとなりました。

 翌日は五時に起床。梅湯を頂いたのちに朝課および坐禅、そして茶礼、写経が行われ閉講。

 食堂でのうどん接待ののち、解散となりました。

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